家族が認知症になったら

家族が認知症になったらどうしょう。
認知症の両親にどう対応したら良いのかわからない。
平均寿命が80歳を超えている現在。
そんなお悩みをお持ちの方はこれから益々増えていくと思います。
認知症って突然発症するというよりも
何となく変だなと周りが気付きだしてから
徐々に進んでいきます。
今回はそんな認知症でお悩みの方に、ちょっとしたヒントになればと思い書かせていただきました。
今までしっかりしていた親が、さっき言った事を忘れるようになったり、感情的になったり・・・・
このままひどくなったらどうなるんだろうって不安になるのは当たり前です。
ご両親に認知症の兆候が現れたとしても、重大な病気に罹ったみたいに思わないで下さいね。
認知症は歳をとれば誰だってなります。
でも
対応の仕方によっては認知症の進行を抑えることができることも分かってきてます。
両親に対しての対応もですが
自分自身にとっても
まずは認知症をちゃんと理解することって大切ですね。
認知症って、計算とか記憶を司る大脳皮質が衰えていって発症します。
MRIなんかで脳を見ると、確かにその部分は明らかに萎縮しちゃってます。
でも、その奥にある感情や情動を司る大脳辺縁系ってとこは逆に活性化してるんです。
脳って、ある部分が衰えると、周囲がそれを補うように頑張っちゃうみたいなんです。
その活性化する部分って、人間の感情を司る場所。
認知症の人が怒りっぽかったり、喜んだり泣上戸になったりするのは、そういう理由からのようですよ。
だから、それを理解して対応してあげることが重要です。
例えば認知症のお母さんが財布を開いて
「あっ、一万円札がない。あんた盗んだでしょ」なんてお嫁さんに言ったりする。
けっこうよくありますよね。
で、お嫁さんも盗むはずないのにそんなこと言われたらショックで
「盗んでなんかいませんよ。お母さんが忘れたじゃないの?」なんて言っちゃったりする。
気持ち分かります。
でも
認知症の方って理論的なことが分かんなくなって、感情だけで行動しちゃうとこがあるから、
否定されたりすると、よけいに問題行動がひどくなっちゃうんです。
じゃどうしたらいいの?・・・ですよね。
年取ったらみんなこんななんだ、しょうがないって自分に言い聞かせて
まずは、疑われたショックは一旦横に置いて下さいね。(深呼吸、深呼吸。)
その上で、「えっ、ないんですか?そりゃ大変だ」と言って、一緒に驚いてあげるんです。
そしてお母さんの気のせいだと分かっていても、一緒に探してあげてくださいね。
15分くらいするとお母さんも疲れてきます。
そうしたら「ないねー。ちょっとお茶でも飲んで休みましょうか?」と言って
お茶を入れると、認知症のお母さんはもう財布のこと忘れちゃう。(笑)
本人は認知症になったからといって、性格が大きく変わるわけでもありません。
ちゃんと自分自身の自覚はあります。
本人もかなりショックを受けていることが多いです。
その精神的な落ち込みが、症状をひどくすることもあるみたいですよ。
認知症は
ちょっと物覚えが悪くなって、感情のブレーキが効かなくなっただけ。
それ以外はそのまま。
出来なくなったことを、元に戻そうとか、分かってもらおうとかするよりも
今出来ないことは、出来ないこととして受け入れて
出来ることを認めてあげる。
言い間違えても、意味が何となくわかればそれで良しとしてあげる。
感情的になったら、「悲しいよね」とか「腹立つよね」とか同意してあげて、気持ちを認めてあげる。
理屈や正論で追い詰めないことが重要です。
そうすることで、お互いに諍いも少なくなり
認知症の進行も抑えることができるみたいですよ。
みんなみんな幸せになりますように。
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